ナス

想紫
つややかな”茄子紺”は
野菜のなかでは異色の存在感。
ひと皮むけば白く、みずみずしい別の顔。
自己主張しぐしない淡い風味がどんな料理にも合う、
”八方美人”野菜。
健康ごじまん
塩分を体外に排出する作用のあるカリウムの含有量が豊富。肝臓の働きを助けるコリンを含むアントシアニン(ポリフェノール)には、抗酸化作用もあります。これは鉄イオンと結合すると安定するので、鉄のフライパンで炒めたり、鉄釘と一緒に煮込むとより効果的。9割以上が水分で低カロリーなので、ダイエットにも適しています。
ごじまん豆知識
インドのベンガル湾周辺が原産地。日本には奈良時代に伝えられ、正倉院に「ナスを献上した」という記録があります。栽培の歴史も1200年以上と古く、品種も豊富。夏野菜ですが、一度切り戻し(せん定)した秋ナス、特に初物(9月上旬)は格別です。高松市内ではほとんど露地栽培ですが、一部ハウス栽培で通年出荷もされています。
皮にツヤがあり、重量感のあるものが良品。ヘタのトゲがしなびていないものが新鮮です。保存は、低温に弱いので冷やしすぎに注意。水分が蒸発しないようビニール袋に入れてください。
ごじまんポイント
- 栽培地域
- 高松市内全域
- 出荷時期
- 通年
- 生産量
- 約90トン
ごじまん品キャラ

ナスP
高松ごじまん人


さん(川島東町在住)
- 栽培歴
- 25年
- 作付面積
- 約10アール
夫婦2人でナスのハウス栽培をしています。9月上旬に植え付け、出荷は11月頃から7月頃まで。良いナスを作るには、毎日毎日気をつけて、根気よく管理することですね。水を与えすぎず、肥料の量も微妙に調節すると、実が柔らかくなりすぎずおいしいナスが育ちますが、これにはコツがあって、長年の経験でわかるんですよ。それに土にもこだわり、酸性ではなくアルカリ性の方が良いとか、いろいろ研究しています。ナスは料理の幅が広いから、毎日のように食べても飽きないですね。焼きナスや、油とよく合うので天ぷらにしたり、漬け物にしたり…。味噌との相性もいいので味噌汁の具や味噌田楽もおいしいですよ。