高松産ごじまん品とは?

Fig

イチジク

柔和

みるく色に、ほんのり紅さすグラデーション
「無花果」なんて不粋な名前が似合わないほど
甘い甘い、花の蜜の香りに
ココロまでやわらかく満たされて

健康ごじまん

糖質のほかビタミンB1、B2、タンパク質、ミネラルを含みます。ペクチンという食物繊維が便通を整え、大腸ガンを予防。血中コレステロールや血圧の上昇を抑える働きもあり、高血圧、糖尿病予防にも有効です。イチジクの切り口から出る白い乳液状の液体は、フィシンというタンパク質分解酵素で、消化促進作用があります。

ごじまん豆知識

原産地はアラビア南部の肥沃地帯といわれ、太古より各地へ伝わり栽培されてきました。日本への渡来は、中国経由、ポルトガル経由という2説がありますが、栽培が広く普及したのは大正時代からです。近年、消費者の嗜好と健康志向を追い風に需要が拡大。水田を利用した転換作物としても注目され、各地で生産高が増えています。

完熟した実は1~2日程度しかもたないので、早めに食べるようにしましょう。生食のほか、ジャムやシロップ漬け、果実酒などに加工すれば保存もでき、おいしく食べられます。

ごじまんポイント

栽培地域
下笠居・鬼無・鶴尾地区
出荷時期
ハウス(6月中旬~8月中旬)
露地(8月中旬~10月下旬)
生産量

ごじまん品キャラ

いちじ君

ごじまん品種ガイド

イチジクは、クワ科イチジク属の落葉性の低木。世界史上最も古いフルーツの一つともいわれ、旧約聖書の「創世記」にも、アダムとイブがイチジクの葉で肌を隠した、あの有名な一節が登場します。実際、エジプトでは紀元前2000年頃にはすでに栽培されていたようです。果物として食べているのは「花のう」という部分で、花は、この花のうの内側に咲きます(割った時に見える粒々が種です)。外側からは花が見えないため、「無花果」という漢字が当てられたのです。

桝井(ますい)ドーフィン

明治42年に広島県の桝井光次郎氏がカリフォルニアから導入した品種で、現在日本で栽培されているイチジクの8割を占めます。大粒で、収穫期間が長く、成熟しても裂果が少なく輸送に耐えることから、千葉・愛知・奈良・大阪・兵庫・石川など多くの産地で栽培されています。

蓬莱柿(ほうらいし)

ポルトガル人によって寛永年間に伝えられ、それが今日の在来種となっているものです。日本種、唐柿とも呼ばれ、耐寒性があるため東北地方にも植栽されています。桝井ドーフィンに次いで、約2割を占める品種です。熟すと裂果しやすく、糖度が高いのが特徴です。

+1ポイント江戸時代には
“良薬口に甘し”だった?!

江戸時代には、イチジクはくだもの(嗜好品)というよりもむしろ、医薬品と考えられていたようです。
和漢三才図会わかんさんさいずえ』などの書物には、「五痔(5種類の痔)を治す」と記されています。当時から、便秘に悩む人の特効薬として人気があったのでしょう。