葉ごぼう
春陽
「このゴボウ、食べるところがほとんどありませんよ?」
いえいえ、このゴボウは、根ではなく葉(正確には葉柄)をいただく野菜なのです。
食感は葉野菜なのに、味はゴボウという、春の訪れを感じさせる地域の野菜です。
ごじまん豆知識
葉ごぼうはゴボウの根ではなく、茎(正確には葉柄)を主に食用にする野菜です。見た目からは想像できないほど食感が柔らかく、また、ゴボウ独特の香りも持っていることから、いろいろな料理に利用できます。
葉ごぼうの産地としては、大阪府八尾市、福井県坂井市が有名ですが、高松市も隠れた大産地です。
○葉ごぼうのおいしい炊き方
①根の部分をそうじし、適当な大きさに切る。茎は5㎝ぐらいに切りそろえる。
②沸騰したお湯に、根・茎の順に入れて2~3分ゆでる。
※4月になると、葉ごぼうは硬くなるので、沸騰したお湯にタンサンを耳かきに1~2杯程度入れ、根・茎の順に入れて約15~20分程度ゆでる。
③ゆでた葉ごぼうをざるにあげ、軽く水洗いし、しぼって水気を切る。
④しぼった葉ごぼうと油揚げ・生しいたけ等を鍋に入れ火をつけて、だしの素・砂糖・しょうゆ・みりん等を加え、お好みの味付けで煮る。
○おいしい葉ごぼうの食べ方
香川県では、下茹でした葉ごぼうと油揚げを煮る「葉ごぼうの煮物」として利用されます。また、根ゴボウの代用として、細切りにしてきんぴらゴボウや炊き込みご飯に利用することもできます。
ごじまんポイント
- 栽培地域
- 高松市全域
- 出荷時期
- 1月~4月
ごじまん品キャラ
ハゴ帽
香川県には、葉ごぼうを食する、全国的にも珍しい食文化があります。香川県では古くから葉ごぼうが食べられており、旬は晩冬から春で、「春を呼ぶ野菜」として親しまれています。柔らかい時期や、筋張って少し硬い時期があるなど、収穫期により食感が変わります。柔らかい時期は、下茹でをせずにそのまま料理に使えますが、硬い時期にはタンサン(重曹)を加えて下茹ですれば、柔らかく、見た目も色鮮やかになります。何度も何度も食べているうちに、春が来る、そんなイメージの野菜です。