ハナちゃん

ごじまんリポート

第7回「早春のいろどりナバナ」

思いを込めた箱入りナバナ

次に高松市太田上町にあるJA香川県の高松市中央集荷場を訪れました。ここには、周辺で栽培されているナバナが次々と運び込まれてきます。

箱の中をのぞいてビックリ!ナバナがびっしりとキレイに詰められています。ダンボールには横に寝かせた状態で、一方、発泡スチロールの箱にはナバナが縦置きにしきつめられていて、つぼみが見事に並んでいます。また、発泡スチロール箱のふたの中には、保冷剤が入っていました。消費者のみなさんの元に綺麗な状態のまま届けたいという農家の方やJAの人々の思いがあふれる集荷場でした。

こうして荷造りされたナバナは、大半が関東圏(京浜市場)に出荷されます。高松市のナバナの約75%が関東圏、阪神市場と仙台市場がそれぞれ約10%、そして残りの5%程度が香川県内に出荷されているそうです。


天ぷらや茶わん蒸しにもおすすめ

そんな高松エリアのナバナは11月初旬から翌年4月の中旬頃まで出荷されています。出荷のピークは2月、3月の厳寒期。特に2月の節分と3月のひな祭りが販売のピークに当たるとか・・。また、最近ではお正月のお雑煮にも具材として人気があり、販売促進につながっているそうです。讃岐のお雑煮は、金時ニンジンとナバナを入れる「あんもち雑煮」が定番になるといいですね。

ナバナの人気料理を伺ったところ、定番のおひたしや、天ぷら、また、汁物や茶わん蒸しに入れたり、ハムなどと一緒に和え物にしたり、お料理の彩りに添えるのも人気だとか・・。味を楽しむほか、その色やつぼみの姿も楽しめる早春の食材「ナバナ」。食卓に春の緑を添えて、ワンランクアップの食事にしてみませんか。