マダム・ブロッ子

ごじまんリポート

第3回「濃緑のブロッコリー」

ブロッコリー日記

 ブロッコリーは1年の間に2回作付けを行うことができ,田んぼを有効に利用しています。春先に植えて5・6月に収穫する品種ピクセル,秋に植えて初春に収穫する品種ピクセル・グランドーム・美緑(よしみどり)408を効率よく作付けしています。

 まずは,田んぼの環境を整えてやることからブロッコリー作りは始まります。きれいに畝(うね)たてされたほ場は苗の定植を待ちわびているかのようです。土づくりはすべての農作物において重要で,特にブロッコリーは畝をしっかり作ることにより余分な水分を溜めません。ブロッコリー栽培において,水は必要不可欠であるとともに大敵でもあります。

 「今年はゲリラ豪雨でブロッコリーがはん(水に浸かる)で大変だった」と言う由良さん。根が水に浸かると生育が悪くなり商品価値を失ってしまうことがあります。台風や昨年のようにゲリラ豪雨に襲われるとほ場は水浸しになり,生育に大きな影響をおよぼします。

 活着後は,病気や害虫対策として予防を行います。「夫婦で防除を行う時,息を合わしてホースを引っ張るのが大事」と夫婦で協力している姿が浮かびました。

 春の収穫期には,1週間くらいで収穫を行わなければならず、一晩中収穫することもあったとか。また,陽が昇る前から収穫を行うので,ほ場に向かう途中,警察に呼びとめられた事も…。

ブロッコリー作りは田んぼの環境を整えてやることが大事
ブロッコリー作りは田んぼの環境を整えてやることが大事