桃栗三年・・・
「桃栗三年、柿八年・・・」という言葉があります。桃の木に実がなるまでには3年かかるという意味ですが、たくさん実がなるのは10年ころから、またそれから永遠に収穫できるわけではないのです。木にも寿命があり、およそ20年から23年くらいで、最盛期をすぎてしまいます。ですから、将来のことを考えて、新しい桃畑の計画を立てていかなければなりません。
おじいさんとおばあさんが・・・
ところが、それよりも大変なのは桃農家の高齢化。高松市の桃農家も、どんどん平均年齢が上がっているそうです。むかしむかし、高松の鬼無ではおじいさんとおばあさんが桃太郎を育てましたが、このまま行けば、高松でモモを育てているのは、おじいさんとおばあさんばかりになってしまいます。
「魅力がないと、若いもんやって継いでくれん」と話す松岡さん。特に真夏の暑いときに、収穫時期となるモモは、高齢者には「こたえる(きびしい)」作業になります。若い人から見ても、「大変やな~」ということになってしまうのです。