モモコさん

ごじまんリポート

第1回「愛しの桃」

桃栗三年・・・

 「桃栗三年、柿八年・・・」という言葉があります。桃の木に実がなるまでには3年かかるという意味ですが、たくさん実がなるのは10年ころから、またそれから永遠に収穫できるわけではないのです。木にも寿命があり、およそ20年から23年くらいで、最盛期をすぎてしまいます。ですから、将来のことを考えて、新しい桃畑の計画を立てていかなければなりません。

おじいさんとおばあさんが・・・

 ところが、それよりも大変なのは桃農家の高齢化。高松市の桃農家も、どんどん平均年齢が上がっているそうです。むかしむかし、高松の鬼無ではおじいさんとおばあさんが桃太郎を育てましたが、このまま行けば、高松でモモを育てているのは、おじいさんとおばあさんばかりになってしまいます。

 「魅力がないと、若いもんやって継いでくれん」と話す松岡さん。特に真夏の暑いときに、収穫時期となるモモは、高齢者には「こたえる(きびしい)」作業になります。若い人から見ても、「大変やな~」ということになってしまうのです。

松岡さんちの裏庭に広がる里山の風景、向こうに桃畑が見える。
松岡さんちの裏庭に広がる里山の風景、向こうに桃畑が見える。

桃カレンダー

 松岡家の桃栽培は、11月末の剪定(せんてい)から始まります。この余分な枝を落とす作業を1月の末までに終わらせます。 4月になれば、桃色の美しい花が咲き、里山はまるで桃源郷。しかし、この可憐な花のつぼみも、大事なものだけを残し、ちぎり取っていかなければなりません。これを摘蕾(てきらい)と言います。 5月になれば、今度は摘果(てっか)と言って、実ったばかりの小さな実を、また選んではのけていきます。5月の下旬から袋かけ、そして、6月の末から7月の末まで真夏の収穫期となります。

二重の袋、光を遮断する外の袋を取ると、薄く光を通す下の袋が現れる。こうして光を調整して、熟れ方を調整します。
二重の袋、光を遮断する外の袋を取ると、薄く光を通す下の袋が現れる。こうして光を調整して、熟れ方を調整します。